芝浦工業大学 工学部 物質化学課程 化学・生命工学コース
有機合成化学(北川理)研究室
研究概要
有機合成化学研究室
2008年4月にスタートした研究室です.
本研究室の主たる研究テーマは,新規な立体異性分子の創製と高選択的合成, ならびにそれらの合成化学的応用に関するものです.
最近のニュース
2024年8月 new!
”C-N軸不斉化合物の構造化学”に関するここ10年間の研究成果が J. Org. Chem. 誌 89巻16号 pp 11089-11099 (Perspective)に掲載されました(https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acs.joc.4c01065).執筆の機会を賜りました米国エール大学のScott Miller教授に深く感謝致します.
2024年7月 new!
王煜翔君(本学博士1年生 筆頭著者)と楊玥さん(本学修士2年生)による ”3-(2-pyridyl)quinazolin-4-oneならびにthione誘導体の回転挙動”に関する共著論文が J. Org. Chem. 誌 89巻15号 pp 11072-11077に掲載されました(https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acs.joc.4c01186).また,本研究に関して,DFT 計算をご担当いただいた東京薬科大学の矢内光先生に厚く御礼申し上げます.
2024年5月
坂上達紀君(本学修士卒業生 筆頭著者),松井綾佑君(本学修士卒業生),青山昌平君(本学修士1年生)による ”C-N軸不斉チオラクタムならびにラクタムエノラートを用いる位置および立体選択的α-アリル化反応”に関する共著論文が J. Org. Chem. 誌 2024年89巻10号 pp 7312-7319に掲載されました(https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.joc.4c00460).
2024年1月
Acc. Chem. Res.誌(IF = 18.3)に掲載された(2021年54巻3号 pp 719-730)パーソナルアカウントが,2023年終了時点での高被引用論文(Top 1%, Web of Science)に選定されました(https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acs.accounts.0c00767).
2023年 10月
笠原涼平君(本学修士2年生筆頭著者),豊田竜也君(本学修士卒業生),深澤颯太君(本学修士卒業生)による "炭素ー窒素軸不斉スルホンアミドを用いる不斉転写型分子内Pauson-Khand反応”に関する共著論文が Org. Lett. 誌 2023年25巻40号 pp 7390-7394 に掲載されました(https://doi.org/10.1021/acs.orglett.3c02893).また,本論文は英文プレスリリースしました(https://www.shibaura-it.ac.jp/en/headline/detail/20231024_7070_623.html).
2023年 10月
有機合成化学協会誌に炭素ー窒素軸不斉キナゾリノンに関する総合論文を執筆しました.
炭素ー窒素不斉軸を有するアトロプ異性キナゾリノンの化学
佐藤 梓,藤本裕貴,北川 理 有機合成化学協会誌 81(10) 978-987 (2023) .
2023年 6月
千田龍之介君(本学修士2年生,筆頭著者),渡邊ゆうかさん(本学修士1年生),三輪翔太君(本学修士卒業生)による”12CH3/13CH3識別に基づく同位体アトロプ異性キナゾリノンの創製”に関する共著論文が J. Org. Chem. 誌 2023年88巻13号 p 9579 に掲載されました(https://doi.org/10.1021/acs.joc.3c01004).また,本論文は英文プレスリリースしました(https://www.shibaura-it.ac.jp/en/headline/detail/20230705_7070_1_1.html).
2023年 5月
長瀬科学技術振興財団より長瀬研究振興賞を受賞しました.https://www.nagase.co.jp/contentful/xmq6w3IoX2Yd5fDdgjnkc-1.pdf
2022年11月
深澤颯汰君(本学修士卒業生,筆頭著者),豊田竜也君(本学修士2年生),笠原涼平君(本学修士1年生)による”不斉Pd触媒を用いるエナンチオ選択的N-アリル化を利用する炭素-窒素軸不斉2,6-二置換スルホンアニリドの不斉合成”に関する論文が Molecules. 誌 2022年27巻22号 p 7819 (Special Issue on Atroposelective Synthesis of Novel Axially Chiral Molecules)に掲載されました(https://doi.org/10.3390/molecules27227819).
2022年10月
三輪翔太君(本学修士2年生,筆頭著者),千田龍之介君(本学修士1年生),齋藤和哉君(本学修士卒業生)による”オルト-CH3/CD3識別に基づく同位体アトロプ異性キナゾリノンの創製”に関する論文が J. Org. Chem. 誌 2022年87巻21号 p 13501に掲載されました(https://doi.org/10.1021/acs.joc.2c02185).また,本論文は英文プレスリリースしました(https://www.shibaura-it.ac.jp/en/news/nid00002721.html).さらに,本論文は同誌のFeatured Article(注目論文)に選定されました (https://pubs.acs.org/page/joceah/featured-articles/index.html?ref=featureBox).おめでとうございます.
2022年9月
松井綾佑君(本学修士2年生)が第51回複素環化学討論会で優秀ポスター発表賞(Chemistry Letters Young Researcher Award)を受賞しました.発表題目(炭素-窒素軸不斉キナゾリンチオンで観察されたキラリティー依存型ハロゲン結合).おめでとうございます.
関連リンク
学術誌関連